フランス海外県のラムが東京に大集合
2023年3月7日~3月10日まで開催されていたFOODEX JAPAN 2023に、今回ご縁がありフランス大使館からお声掛けいただき、フランス海外県のラムを紹介する機会を頂きました!今回はRHUM BIELLE、NEISSON、RHUM BOLOGNE、MONTEBELLO、PAPA ROUYO、RHUM OPPORTUNE 1791の6つです。
「PAPA ROUYO」「RHUM OPPORTUNE 1791」は、今回日本初上陸です!MONTEBELLOは最近安定供給が決まりました。
今回は久しぶりの開催ということで各ブランドも力を入れられていて、オーナー自らブースに立たれていました。
BIELLE
マリーガラント島に拠点を置いた、日本でも人気のラムです。ブランは59度と度数も高いのですが、味わい深いラムです。オーナーの方と共通の知人の方の話で盛り上がり、展示だけのはずだった今年の5月から発売予定のものを口開けまでしていただきました。実はインポーターの方も飲んでいなかったとのことで、日本人で初めていただくこととなりました。昨年ゴールドメダルを受賞した11年ものです。(一番最初の写真、右側のボトルです)。
写真には写っていませんが、ブレンダーの方も参加されていて、翌日にはティポンシュのセミナーを開催されていたようです。
MONTEBELLO
1930年にカレール蒸留所として始まり、現在は1966年に現在のオーナーに引き継がれ独自生産を始めました。漬けラムのパッションフルーツが非常に好評でした。パッションフルーツは、酸っぱいイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、とても甘く濃厚でした。ブランも60度の度数を感じさせない滑らかな味わいでした。これからは安定供給されるので、パッションフルーツはこれからの暑くなる時期、楽しみに飲もうと思います。
https://www.rhummontebello.fr/
PAPA ROUYO
現オーナーの祖父の方(その方がパパルヨと呼ばれていたことから名づけられたようです)となるらしいのですが、生産者としてサトウキビを作っていた方が、自分たちのサトウキビでラムを作ろうと取り組んだブランドです。畑や、サトウキビの種類ごとにラムを作られていて、ラムごとのテロワールを感じられ、非常に香りも高く驚きました。特にブランのテロワールが一本ごとに明確に表現されたラムでした。ラム好きな仲間からも好評でした。
RHUM OPPORTUNE 1791
1791年に奴隷となった自由を象徴する女性の物語が込められたブランドとのことですが、前衛的な取り組みをされいています。様々なラムをブレンドし、例えばパナマ・グアテマラ・ニカラグアのラムをブレンドする等、複雑な味わいを醸し出していました。フォースクエアのラムをブレンドする等、様々なブレンドを味わう機会はなかなかありませんので、ブレンドの勉強にもなりました。
NEISSON
2016年にマルティニーク島初のAOCオーガニックラムを作り上げるなど、業界を引っ張ってきたラムです。サトウキビ畑だけではなく、近年は酵母も自然に存在している独自の酵母菌株を使用する等、まさにSDGs的な活動を行っています。今回たまたま試飲はしなかったのですが、BIO等馴染みのものが並んでいました。年度の差もあるかもしれませんが、安定の味だと思います。
BOLOGNE
グアドループ島で一番古い蒸留所で有名です。100%銅製クレオールカラムで製造する最後の蒸留所の一つです。テロワールを意識しています。沢山のボトルを並べられていました。今回は有名なブラックケーンのものだけテイスティングをさせていただきました。全部テイスティングさせていただきたかったのですが、残念ながら飲み過ぎました(笑)
今回フランス大使館並びにフランス海外県協会の皆様にご尽力いただき、このような貴重な体験を頂くことができました。この場を借りて厚くお礼申し上げます。