ラム酒のおすすめ(ハイチ共和国)

ハイチ共和国(Republic of Haiti)

ラムコンシェルジュのkunitomoです。今回はハイチ共和国のラムについてご紹介します。

・首都:ポルトープランス (Port-au-prince)

・通貨:グールド(HTG)以前は、ハイチ・ドルという名称があった

・公用語:ハイチ語・フランス語

・ベストシーズン:一般的に11〜3月が乾季とされ、雨や湿気も少なく観光しやすい

・時差:日本との時差は-14時間

ハイチラムの特徴

ハイチのラムは、バルバンクールです。

この書き方はテキトーに書いてるわけではなく、今はラムを名乗って製造しているのはバルバンクールしかありません。以前は184ものラムの蒸留所が存在しました。1980年代までは、バルバンクールの親戚がジェーン・バルバンクールという蒸留所も稼働していましたが、現在は製造していません。ハイチの基準でいうとラムではないのですが、蒸留したてのアグリコールラムである「クレラン」の蒸留所は500以上も存在します。クレランとの呼べるのは厳格な規則があり、原料はハイチ産のサトウキビのみを使用し、その収穫は全て手作業で行わなければなりません。収穫したサトウキビの蒸留所までの運搬は、動物が運ぶことしか許されていません。サトウキビジュースに存在するナチュラル酵母のみで発酵し、瓶詰めはハイチ国内のみで行ったものだけをクレランと呼ぶことができます。イタリアに本拠を置くヴェリエ社の代表、ルカ・ガルガーノ氏が2019年に数本のクレランを世界に紹介しましたが、サジュー、カシミール、ババル、ルロシェの4種類をブレンドして43%で瓶詰めし手頃な価格にてリリースしたのがこの写真の「コミュナル」です。ハイチの歴史は、1492年にコロンブスが現在のモール・サン・ニコラに到着し、スペインによく似た風景であったことから、エスパニョーラ島と名づけられました。エスパニョーラ島は、西がハイチ、東がドミニカ共和国となっています。政情不安が続いているため、もしハイチに行く際にはギャングに気をつけないとならない状況です。そのような状況ですが、文化は非常に豊かで、芸術家が多くいます。

コミュナル

バルバンクール Barbancourt

1862年、バルバンクール蒸留所はフランス・シャトラン県出身のデュプール・バルバンクールによって設立されました。コニャックの手法を用いてアグリコールラムの生産を始めたのがスタートです。ナタリ・ガルデルと結婚し、甥のポート・ガルデルが蒸留所を引き継いだため、会社名はポール・ガルデル&Co.になっています。2010年の地震では大きな被害を受けましたが、今は復興しています。製造方法は72時間かけて発酵させ、7°前後のアルコールを作ったのち、柱状蒸留器を用いて蒸留します。1回絵の蒸留で得られた70°前後のアルコールをクレランといいます。このクレランを再度蒸留し、火水調整を行った後でリムーザンオーク樽でゆっくりと熟成されてラムとなります。

バルバンクール

バルバンクールのLINEUP

ホワイト、スリースター(4年)、ファイブスター(8年)、リゼルヴァ・デュ・ドメーヌ 15年

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