ラムコンシェルジュのkunitomoです。今回はヘミングウェイとラムについてご紹介します。
「誰がどんな言葉を述べたところで、ラムが与えてくれる慰めには、かないはしない」とヘミングウェイが知人に送った手紙の一文にあるように、ラム酒はヘミングウェイが愛した酒です。
ヘミングウェイはアメリカイリノイ州で1899年に生まれましたが、1961年に亡くなるまでほとんどを外国で過ごしました。彼は異国で数多くの恋と4度の結婚を繰り返しています。
1940年にキューバへ本格的に居を移し1952年に「老人と海」を発表、1954年にはノーベル文学賞を受賞しています。彼の作品には数々の酒が出ていますが、その中でもヘミングウェイがしばした飲んだ酒として有名なのがラムです。
キューバ、ハバナ旧市街にあるバー「El Floridita(エル・フロリディータ)」はフローズンダイキリが有名です。ヘミングウェイは、このフローズン・ダイキリを砂糖抜きでダブルで12杯も飲んだといわれています。このヘミングウェイが飲んでいたダイキリを「パパ・ダイキリ」といいます。まだ伺ったことがありませんが、神戸には「パパヘミングウェイ」というバーがあります。
話を戻しますがまた、同じく旧ハバナ市街にあるバー、「La Bodeguita del Medio(ラ・ボデギータ・デル・メディオ)」。
ここではモヒートを、ヘミングウェイはいつも飲んでいました。ボデギータは、マイケル・マン監督の「マイアミ・バイス」にも出ているみたいです。カッコいいバーですよ。ここで使用しているラム酒は、ハバナクラブの3年を使用しています。ミントもペパーミントではなく、イエルバブエナという種類です。
「我がモヒートはボデギータに、我がダイキリはフロリディータに。(My mojito in La Bodeguita. My daiquiri in El Floridita.)」というヘミングウェイの言葉が残っています。
キューバに住む前、ヘミングウェイはフロリダ半島の最先端キー・ウェストに11年間住んでいましたが、そこでの馴染みの酒場は「Sloppy Joe’s Bar」。
そこではスコッチのソーダ割を飲むことが多かったようですが、彼が好んで飲んでいたラムはバカルディ社のゴールドラム。これをストレートかロックで飲むことが多かったようです。
海と女と酒を愛したヘミングウェイが愛飲したラム。ラムをよく知らない方でも、ダイキリやモヒートは聞いたことがあるかもしれませんね。そんなラムの魅力を日本に広めていきます。